特集 7 胃がん患者脾の免疫抑制への関与と脾摘の意義
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概要
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胃がん患者における脾の免疫抑制への関与と胃全摘例における脾摘の意義について検討した. 脾細胞では CD4^+2H4^+(suppressor inducer T) 細胞の割合が高く, 脾静脈血リンパ球では CD8^+CD11^+(suppressor T) 細胞の割合が有意に高い事が認められた. 胃がん全摘例における術後7年目での累積生存率は, 特に進行がん症例では有意に脾摘群の予後が良好であった. 脾摘群では, PPD 皮内反応は術後の回復も早く, また血清抑制因子は明らかに低下した. 胃がん患者脾は suppressor , 細胞誘導の場を担い, 免疫抑制に関与すると考えられ, さらに脾摘群で有意に予後が良好であることが認められた.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1988-10-01
著者
-
峠 哲哉
広島大学原爆放射線医科学研究所腫瘍外科
-
峠 哲哉
広島大学原医研腫瘍外科
-
黒井 克昌
広島大学原爆放射能医学研究所腫瘍外科
-
服部 孝雄
広島大学原研外科
-
山口 佳之
広島大学原医研外科
-
沢村 明広
広島大学原医研外科
-
黒井 克昌
都立駒込病院乳腺外科
-
服部 孝雄
社会保険仲原病院外科
-
柳川 悦朗
広島大学原医研外科
-
沢村 明広
広島大学原爆放射能医学研究所腫瘍外科
-
服部 孝雄
広島大学原爆放射能医学研究所
-
峠 哲哉
広島大学原医研外科
-
服部 孝雄
広島大学原医研外科
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