胃手術後有愁訴患者の食道, 残胃内 pH の分析とその治療に関する研究
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概要
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医用カプセルを用い, 胃切除有愁訴患者100例を対象に, 口腔内から残胃内におよぶ pH を連続測定し, 愁訴との関連性を検討した. 下部食道内と残胃内pH曲線は6型に分類することが可能であっが, pHの動揺を示すタイプに強い愁訴をもつ者の多いことが判明した. 吻合部潰瘍症例は動揺型にも非動揺型にも認められたが, 残胃内における最低pH値はいずれも2.0以下であった. 有愁訴患者の治療方針の検討を試みたが, 吻合部潰瘍に対しては, 迷切を加える外科的療法が最も適した方法であると考えられた. その迷切効果の判定には, 有線ガラス電極による粘膜上pHの術中測定法が極めて有用な方法であることを確認した.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1978-03-01
著者
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