食道,胃,大腸の同時性表在型3重複癌の1手術例
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概要
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食道,胃,大腸に発生した同時性3重複癌の1手術例を経験したので報告する.症例は69歳の男性.便潜血陽性にて近医を受診.大腸内視鏡検査にて横行結腸にIpポリープを指摘された.ポリペクトミー後,腺癌と診断され,根治術目的に当院を紹介された.術前上部消化管内視鏡検査の結果,胸部食道癌と胃角部小轡に広がる胃癌が発見された.右開胸開腹胸腹部食道全摘術,胃全摘術および横行結腸部分切除術を1期的に施行した.再建は後縦隔経路にて食道空腸吻合を行った.病理組織診断は,食道は深達度smの扁平上皮癌,胃・大腸は深達度smの腺癌であった.消化管の同時性表在型3重複癌報告例は稀であることから,文献的考察を加えて報告する.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 2002-09-01
著者
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