免疫栄養学的観点からみた食道癌術後呼吸器合併症の危険因子
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概要
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右開胸開腹により切除し, 胸骨後で亜全胃再建術を施行した26例を対象に免疫, 栄養学的観点から術後呼吸器合併症(n=5)の危険因子を検討した. 単変量解析 : 合併症群では間接熱量測定計による消費栄養基質の測定で脂肪が有意に増加し, 炭水化物, 蛋白が有意に減少した. 呼吸機能ではFEV_<1.0>/m^2が有意に低下した. ロジスティック回帰分折 : 脂肪の消費割合, 手術時間, α_1-antitrypsin(α_1-AT), retinol binding proteinが順に有意な危険因子として選択された. 術前から脂肪異化に傾き, 潜在的飢餓状態にある症例やprotease inhibitorであるα_1-ATが低下している症例に過大な侵襲を加えると術後呼吸器合併症が発生しやすいものと考えられた. 栄養代謝を改善し, 免疫能を賦活する術前栄養管理が重要と考えられた.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1999-09-01
著者
-
嶋田 紘
横浜市立大学大学院消化器病態外科学
-
森脇 義弘
横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センター
-
秋山 浩利
横浜市立大学大学院医学研究科消化器病態外科学
-
秋山 浩利
横浜市立大学 大学院医学研究科消化器病態･腫瘍外科学
-
野村 直人
横浜市立大学消化器病態外科学
-
国崎 主税
横浜市立大学第2外科
-
藤井 義郎
横浜市立大学大学院肝胆膵移植外科学
-
森脇 義弘
横浜市立大学医学部外科学第2講座
-
森脇 義弘
横浜市立大学 救命救急セ
-
野村 直人
横浜市立大学附属病院消化器・肝移植外科
-
高橋 正純
横浜市立大学消化器病センター外科
-
國廣 理
横浜市立大学第二外科
-
國廣 理
横浜市立大学消化器病態外科学
-
国崎 主税
横浜市立大学センター病院消化器病センター
-
国崎 主税
横浜市立大学消化器病センター
-
嶋田 紘
横浜市立大学 医学部 第二外科
-
國 廣理
横浜市立大学第2外科
-
野村 直人
横浜市立大学消化器・肝移植外科
-
野村 直人
横浜市立大学大学院腫瘍制御外科学
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