12. m_3に微少浸潤をきたした表拡型食道癌の1例 (第40回食道色素研究会 I 食道m_3/3m_1の微小, 広範浸潤のみきわめ : 間違って良いもの, 悪いもの)
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概要
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症例は57歳, 女性。検診で食道の異常を指摘され, 精査目的で当センターを受診した。食道X線では約3椎体にわたり両側性の軽い伸展不良と微細顆粒状の粘膜不整がみられ後壁には周囲に透亮像を伴う点状のBa斑が認められた。内視鏡ではほぼ全周性に血管透見の消失した淡い発赤面がみられ, 病変の後壁側に白色の扁平隆起がみられた。ヨード染色では右側後壁を中心にほぼ全周性に不染帯がみられ, 隆起部ではやや厚みをもってみられた。病理組織学的には病変の殆どはm_1, m_2で隆起部でm_3の浸潤がみられた。組織型は殆どが高分化型扁平上皮癌, m_3の浸潤部分で中分化型の扁平上皮癌であった。
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1999-08-01
著者
-
大倉 康男
埼玉県立がんセンター臨床病理部
-
大倉 康男
埼玉県立がんセンター 臨床病理部
-
幸田 隆彦
昭和大学附属豊洲病院消化器科
-
八巻 悟郎
東京都がん検診センター
-
志賀 俊明
東京都がん検診センター
-
野本 一夫
東京都がん検診センター
-
松本 悟
東京都がん検診センター
-
西澤 護
東京都がん検診センター
-
長浜 隆司
東京都がん検診センター
-
幸田 隆彦
東京都がん検診センター消化器科
-
西澤 護
東京都がん検診センター内視鏡科
-
志賀 俊明
東京都がん検診センター内視鏡科
-
八巻 悟郎
東京都がん検診センター内視鏡科
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