実験的イヌ胃隆起性病変に関する電子顕微鏡的研究 : とくに核内小体を中心として
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概要
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ENNG 誘発実験イヌ胃腫瘍において, 過形成性ポリープ, 良性腺腫および分化型腺癌の隆起性病変を正常胃粘膜とともに電子顕微鏡的に研究した. とくに核内小体の出現頻度と種類について検討した. 正常胃粘膜では3.7%に核内小体が出現し, 過形成性ポリープ14.3%, 良性腺腫12.1%, 分化型腺癌34.2%であった. 核内小体は5種類に分類され, 正常胃粘膜と過形成性ポリープでは, Type I, II, III のみが出現し, Type IV は良性腺腫と分化型腺癌に, Type V は分化型腺癌にのみ認められた. とくに良性腺腫と分化型腺癌の間には, 核内小体出現頻度と種類別出現分布に関して各々p<O.O1で有意の差を認めた.
- 1982-02-01
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