消化器癌患者の細胞性面域に関する研究リンパ球幼若化反応を中心として
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概要
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消化器患者237例を対象にして, 細胞性免疫能を全身的なものと, 癌病巣に所属するリンパ節細胞の免疫応答と区別し, in vitro のリンパ球幼若化反応を指標にして検討した. 1) PHA 幼若化反応を指標にした全身的な免疫能は, 癌患者 (S.S.=52.9±23.4) では, 健康人 (n=92, S.I.=103.7±34.4) に比し有意な低下を認め (p<0.01), また癌が進行するに従って低下傾向が認められた. 胃癌患者で領域リンパ節の採取できた18例につき局所の免疫能を検討すると, 全身的な免疫反応に比べて増強傾向が認められた. 2) 非特異的免疫賦活剤を投与された5例につき特異免疫能 (MLTR) の変動を検討すると3例 (60%) に改善傾向が認められた.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1981-07-01
著者
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