結腸縫合創治癒に及ぼす抗癌剤(Mitomycin C)の影響に関する実験的研究
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概要
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大腸癌術後の局所再発予防の目的で,術後はもとより,術中にも使用される抗癌剤が,縫合創治癒にどの程度の影響を及ぼすかについての研究は少なく,明確な結論が得られていない.著者は,まず犬結腸にMitomycin Cを局所投与して,投与法および投与量によっては潰瘍形成,壁内出血,上皮の変性,動脈壁の類線維素性変性などが生じることを確かめ,また,結腸縫合創治癒への影響を検索し,動脈内投与の障害が最も強く,次いで腹腔内投与,腸管内投与の順となり,投与量として比較的障害が少ないと考えられる臨床使用適量は,動脈内0.2mg/kg,腹腔内0.5mg/kg,腸管内0.5〜1.0mg/kgであると結論した.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1978-09-01
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