Spigel ヘルニアの1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Spigel ヘルニアはきわめてまれな腹壁ヘルニアである. われわれは65歳の女性で, 術前に診断しえた Spigel ヘルニアの1例を経験した. 7年前より右下腹部に腫瘤が出現し, 最近, 頻回に脱出, 疼痛を認めるようになったため, 当院に入院となった. 腹部所見では右下腹部に 8×10cm 大の軟らかい手拳大の腫瘤が観察された. ヘルニア門の位置が Spigel 腱膜に位置していたことより Spigel ヘルニアと診断し, 手術を行った. 開腹所見では非薄化した外腹斜筋腱膜下にヘルニア嚢を認め, ヘルニア内容は大網であった. ヘルニア門の大きさは 3×4cm であった. ヘルニアが小さい時は診断が困難で, また本疾患の概念が知られていないこともあり, 本邦における Spigel ヘルニアの報告は少なく, 自験例は8例目である.
- 1993-05-01
著者
関連論文
- Spigel ヘルニアの1例
- 虫垂憩室の2症例
- 205 食道アカラシアに対する経腹的 fundic patch 手術の経験(第43回日本消化器外科学会総会)
- 14 胃癌切除術後に発生した他臓器悪性腫瘍症例の検討(第43回日本消化器外科学会総会)
- C型肝硬変に合併した肝の類上皮型血管内皮腫の1例
- 示-316 胃平滑筋肉腫の検討(示-胃-12(非上皮性腫瘍))
- 食道癌術後再建胃管に発生した未分化癌の1例
- 慢性膵炎が原因と思われた脾膿瘍と脾梗塞が併存した1例
- 直腸限局型Crohn病の1手術例
- 高カロリー輸液中の低血糖発作症例の検討
- 十二指腸カルチノイドの3治験例
- Spigel ヘルニアの1例
- 示-129 2cm以下の進行大腸癌の臨床病理学的検討(示-大腸-4(病理))
- PL-34 食道裂孔ヘルニアに対する腹腔鏡下根治術 - Nissen Fundoplication - の経験(第43回日本消化器外科学会総会)
- 早期胃癌におけるリンパ節転移の risk factor : 内視鏡的切除の適応に関する検討
- 示-91 Segmental Oligogangl ionosis による成人巨大結腸症の1例(第45回日本消化器外科学会総会)
- Usefulness of 2-day immunochemical fecal occult blood test by reversed passive hemaggulutination compared with Hemoccult II screening for colorectal cancer