肝のfibrolamellar carcinomaの1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
肝のfibrolamellar carcinoma(FLC)は,1980年CraigらとBermanらによって報告された肝細胞癌(hepatocellular carcinoma:HCC)の1亜系である.若年者に多いこと肝硬変を伴わないこと,HBvirusと関連がないこと,α-フェトプロテイン(AFP)産生を伴わないこと,予後良好であること,男女比がほぼ同じであることなどの臨床的特徴に加えて,癌細胞周囲に結合組織の間質を伴う病理組織像よりFLCと命名されたものである.今回,われわれは当科で治療を行ったHCCについて検討したところ,FLCの1例をみたので報告する.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1987-11-01
著者
-
永末 直文
島根医科大学第2外科
-
河野 仁志
島根医科大学第2外科
-
長岡 三郎
島根医科大学検査部病理
-
中村 輝久
島根医科大学第2外科
-
金森 弘明
島根医科大学第2外科
-
谷浦 博之
島根医科大学第2外科
-
長岡 三郎
島根医科大学中央検査部病理
-
金森 弘明
松江生協病院外科
-
長岡 三郎
島根医科大学中央検査部
関連論文
- 食道癌根治術後補助療法としての放射線 : 化学療法の意義(第56回日本食道疾患研究会)
- Cytoplasmic TFF-2 Invokes Tumor Invasion in Gastric Caricinoma : Correlation With Clinicopathological Factors and Patient prognosis
- 食道癌Dukes分類と分子生物学的因子(アポートシス関連因子など)の応用について : 臨床病理-分子生物学的進行度の提唱
- ヒト大腸癌の皮下腫瘍モデルに対するthalidomide/paclitaxel併用化学療法の効果の検討
- 大腸癌におけるHypoxia-inducible factor(HIF)発現に関する検討
- III-9-2.食道癌根治術後補助療法としての放射線 : 化学療法の意義 : A prospective randomized study
- PP-1-361 食道癌における癌抑制遺伝子PTEN発現の臨床 : 病理学的意義
- PS23-02 食道癌根治術後補助療法としての放射線-化学療法の意義 : A prospective randomized study
- PP1811 ヒト大腸癌におけるCOX-2の発現と血管新生および予後の検討
- PP1615 胃癌におけるアポトーシス関連因子の臨床病理学的意義と予後についての検討