マイクロ波凝固法の膵切除への応用に関する実験的,臨床的研究
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概要
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マイクロ波凝固法を成犬の膵切除に応用し,マットレス縫合による膵断端処理法と比較検討を行うとともに,昭和58年12月より40例の膵切除に応用し,従来の方法と比較した.実験的検討において,凝固部は凝固壊死像を呈し,蛋白分解酵素は不活化されるとともに,2cm以上離れた健常部での組織内proenzymeの活性化作用などはなく,創傷治癒過程,膵管の閉鎖性に優れており,術後の血液検査,耐糖能,凝固系検査に異常はなかった.また,臨床的検討においては術後の膵液の漏出頻度,血中,尿中アミラーゼ値が従来のマットレス縫合による方法より低値であった.膵のマイクロ波凝固法は膵切除における新しい手術手技として有用であった.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1987-05-01
著者
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