十二指腸旁乳頭部憩室の臨床的意義
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概要
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十二指腸旁乳頭部憩室の臨床的意義,とくに胆石形成との関係および憩室切除の有効性を明らかにするために,胆石症例およびLemmel症候群症例について検討を行った.旁乳頭部憩室併存胆石症21例を憩室非併存胆石症240例と比較し,前者は高齢の男性に多く,総胆管結石の頻度が高かった.また憩室併存胆石症の術後経過をみると,憩室を放置した症例では憩室を処理した症例に比較して結石再発あるいは胆道感染の頻度が高かった.以上より,旁乳頭部憩室は胆石形成,とくに総胆管結石の形成に関連が強いと考えられた.一方,Lemmel症候群11例に経十二指腸的憩室切除術を行い,これらの術後経過から,本症に対する憩室切除は有効であると考えられた.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1986-10-01
著者
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梶川 昌二
信州大学第二外科
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安達 亘
信州大学第二外科
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山岸 喜代文
北信総合病院外科
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飯田 太
信州大学第2外科
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山岸 喜代文
信州大学第2外科
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山岸 喜代文
北信総合病院(厚生連) 外科
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飯田 太
信州大学第2外科学教室
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石坂 克彦
信州大学第2外科
-
加藤 邦隆
信州大学第2外科
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中谷 易功
信州大学第2外科
-
草間 次郎
草間病院
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石坂 克彦
飯山赤十字病院 外科
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石坂 克彦
飯山赤十字病院
-
草間 次郎
草間病院 外科
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梶川 昌二
信州大学第2外科
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