高位胃潰瘍の臨床像と分節的胃切除術後の胃機能に関する実験的研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高位胃潰瘍の臨床像を解明するために,高位胃潰瘍100例について胃角部潰瘍212例,幽門部潰瘍48例と比較検討した.高位胃潰瘍の臨床像は他の胃潰瘍に比べ高齢で,高血圧や心疾患の合併が多かった.また潰瘍は後壁に多く,大きく,深かった.胃酸分泌は低酸で空腹時血清ガストリン値が高く,胃排出が遅かった.本症に対する外科的治療として,胃自体と胃機能をできるだけ温存するため,分節的胃切除術に幽門側と噴門側の迷走神経を温存する術式について実験的検討を行った.本術式は選択的近位迷走神経切離術兼分節的胃切除術に比べ,術後やや血行動態が良かったが,テトラガストリン刺激による胃内壁pHの変化は有意に低下した.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1986-07-01
著者
関連論文
- 食道離断術後の胃排出能と幽門形成術について
- 482 高位胃潰瘍に対する迷走神経温存術兼分節的胃切除術の実験的検討(第26回日本消化器外科学会総会)
- 23. 迷切症例の胆汁胃内逆流(第12回迷切研究会)
- 20. 迷走神経切離術の消化管ホルモンに及ぼす影響(第16回迷切研究会)
- 30. 迷切の合併症と後遺症(第15回迷切研究会)
- 高位胃潰瘍の臨床像と分節的胃切除術後の胃機能に関する実験的研究
- 食道狭窄に対するブジー療法の臨床経験
- 8. 迷切と潰瘍再発(第14回迷切研究会)
- 3. 小児消化性潰瘍手術の実験モデルによる検討 : 胃粘膜への影響について(第14回迷切研究会)
- Cimetidine出現後の胃・十二指腸潰瘍に対する外科的治療の変化
- 69 内圧検査よりみた食道裂孔ヘルニアに対する術式の評価(第26回日本消化器外科学会総会)
- 124 小児消化性腫瘍手術の実験モデルによる検討
- Uremic ulcerの臨床的特徴と外科的治療
- 17.小児の治療的内視鏡(第19回日本小児外科学会近畿地方会)
- 10. 教室における食道静脈瘤の内視鏡的療法について(第35回食道疾患研究会)
- 391 H_2-receptor antagonist 出現後の消化性潰瘍治療の変化(第24回日本消化器外科学会総会)
- 36 手術浸潤による胃分泌動態と H_2 : receptor antagonist の効果(第22回日本消化器外科学会総会)
- 74 Beckwith-Wiedemann 症候群 : 自験例5例と本邦報告例の検討
- 43. By-Pass 手術の適応と予後(第31回食道疾患研究会)
- 15 十二指腸潰瘍の手術成績 : 迷走神経切離術を中心として(第20回日本消化器外科学会総会)
- 15. Wiedemann-Beckwith 症候群の 4 例(第 14 回日本小児外科学会近畿地方会)
- 160 10年間の follow up study からみた総胆管十二指腸側々吻合術と膵胆管合流異常(第19回日本消化器外科学会総会)
- VII-7. 高令者開腹術の合併症とその予防対策(第9回日本消化器外科学会総会)
- 1 腎不全時の胃粘膜障害についての実験的研究(第20回日本消化器外科学会総会)
- 16 腎不全患者にみられる急性胃十二指腸粘膜病変(第19回日本消化器外科学会総会)
- 388 腎障害時の胃粘膜変化に対する Prostagelandin E_2 の影響(第18回日本消化器外科学会総会)
- 12 Uremic ulcer の実験的臨床的検(第17回日本消化器外科学会総会)