肝癌の超音波診断に関する実験的研究
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概要
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四塩化炭素による硬変肝家兎9羽と非硬変肝家兎12羽の計21羽に移植した VX_2 肝癌のエコー像を検討した. 四塩化炭素硬変肝家兎の肝エコー像を四塩化炭素投与前と比較すると, 硬変肝では肝の腫腸および肝内部エコーレベルの上昇が認められ, 肝硬変の高度なものに特徴的であった. 四塩化炭素による硬変例および非硬変例とも VX_2 肝癌のエコーパターンは, 腫瘤の増大とともに低エコー型から混合型や正エコー型または高エコー型に変化した. 四塩化炭素による硬変群および硬変群とも, 腫瘤内非溶解壊死部は echogenic area として検出された. 腫瘤内線維化は腫瘤のエコーパターンの形成の関与は少ないと考えられた.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 1983-11-01
著者
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