精密振動ねじ立て

概要

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本研究によって, 小径の精密めねじ加工が新しい振動ねじ立て盤によって実現することが理論的に解析された.そしてこの解析結果がこのたび新たに電気ステッピングモータを用いて開発した振動ねじ立て装置を用いた実験によって確認できた.主な実験条件は次のとおりである.振動数;105Hz(11パルス前進-3パルス休止-1パルス後退-4パルス休止)〜59Hz(22-6-1-5), 1サイクルあたりの切削長さ;0.01〜0.2mm, 切削速度0.2〜0.8m/min, タップ径;M1,M2,M3,M4,M5,ひっかかり率;70〜80%, 工作物材質;アルミニウム(H_B : =25), 黄銅(H_B=125), 炭素鋼(H_B=168).主な結果を次に示す.(1)切削トルクは慣用ねじ立ての切削トルクの1/4から2/3に減少する.(2)以上の切削条件において, タップには何らの折損が生じないことがわかった.(3)正確なねじ山形状のめねじが加工できる.(4)この研究によって, この新しいねじ立て盤が小径の精密めねじ加工を可能とすることを究明した.
1982-08-05