ねじり振動ピックアップの固有周期伸長のための磁気装置
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概要
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この論文は長周期ねじり振動ピックアップの耐衝撃性と可搬性の改善を目的として設計された磁気装置について述べている.本装置は本質的には可変空隙型磁気回路であり, サイズモ系のおもりに接着された軟鉄製円板(φ10×1mm)のアーマチュアとピックアップ本体に取付けられた円筒状磁石(φ10×10mm)から成る.原理的には2組の磁気回路は一方の空隙が増大するとき, 他方は減少するよう配置し(プッシュプル動作), 各アーマチュアに及ぼす磁気吸引力の差は負の復原力として働くため, サイズモ系の剛性を保持したままねじり剛性を減少させることになり, この装置では0.315sの固有周期のピックアップと同じ性能と評価される.このほか, 装置の作動原理と特性について詳細に述べているが, 特に重要な固有周期の伸長限度については主として温度範囲によって決定されると結論できる.この関係で実際の伸長率の限度は3倍といえる.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1981-06-05
著者
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