シラスバルーン・アルミニウム系複合材の切削加工の研究(第2報) : 切りくず生成機構と仕上面との関係

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概要

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シラスバルーンとアルミニウム合金との複合材は、多孔質、軽量で断熱性に優れた新しい工業材料として注目されつつある。本研究では、この複合材の切削機構を明らかにするため、低速二次元切削における複合材の切りくず生成機構を高速度カメラを用いて動的に観察し、更に切りくず生成機構と仕上面との関係について検討している。得られた主な結果は次のとおりである。(1)複合材の切りくず生成機構は、せん断形、むしれ形、き裂形及び圧縮破壊形の4種類に分類される。切りくず生成過程における切りくずの塑性変形は、A1-12% Si合金に比べると極めて少ない。また、"つぶれ現象(体積の減少)"が認められる。(2)せん断形切りくず生成機構による仕上面は良好である。(3)むしれ形及びき裂形切りくず生成機構による仕上面の良否は、切削力の方向(β-α)に依存する。(4)圧縮破壊形による仕上面は粗悪である。
公益社団法人精密工学会の論文
1981-04-05

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