ディジタルファクシミリの幅走査送りむらの検討
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概要
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冗長度抑圧符号化方式を用いたディジタルファクシミリでは, 走査線ごとに異なる符号化量と電送速度の整合をとるため, ステップモータによる走査線ごとの間欠的な用紙の送り動作(間欠副走査送り)を行う.高速な起動停止の繰返しによる用紙の間欠送りは, 副走査送りむらの原因となる.本研究は間欠送り時間, 残留振動特性, 副走査送りむらについて検討したものである.まず用紙走行機構を2自由度のモデルで示し, 静トルク特性を用いて残留振動を抑える駆動法を用いた時の応答特性, ロール状記録紙の慣性負荷変動の影響を明らかにした.次に記録画の送りむらを測定し, 間欠送りと副走査送りむらについて考察を行った.その結果, 間欠送り時間は1間欠送り当たりのステップモータのステップ数の少ない方が小さく, 残留振動特性はステップ数の多い方が有利であること, 間欠送りと副走査送りむらの関係を明らかにした.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1981-02-05