焼結鋼の被削性
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概要
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本研究は, 焼結鋼の被削性向上のための指針を得ることを目的としている.まず最近の切削工具を用いて数種の焼結鋼を切削し, 工具寿命, 切削温度, 切削抵抗, 仕上面粗さなどの基礎的な切削特性を調査した.更に急停止実験や拡散実験を行って, 焼結鋼の切削機構や工具の磨耗機構について検討した.得られた主な結果を以下に示す.(1)焼結鋼の切削温度は, 普通炭素鋼S15CやS45Cに比べてかなり高い.(2)CBN工具, サーメット工具は高速度で長時間切削しても工具寿命, 仕上面粗さが良好で十分実用に耐える.(3)CBN工具は, 被削材中に非金属介在物FeOやMnOが存在すると, これらと反応を起こし, 工具磨耗が増大する.(4)イオウを添加すると, CBN工具を除くほとんどの工具に対して被削性が改善される.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1981-12-05
著者
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