窒化処理したチタンカーバイド系サーメット工具
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概要
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TiC-Ni-Mo系サーメット工具をN_2ガス中で窒化処理し、TiCとN_2との反応によりTiN相をサーメットの表面に生成させたTiC-Ni-Mo系サーメット工具の切削性能の改善について検討を行い、次の結果が得られた。(1)窒化処理したサーメットチップの窒素拡散深さはX線マイクロアナライザによると約3μmであった。(2)窒化処理したサーメットチップが耐熱性・耐き裂性・耐摩耗性および耐欠損性に良好なことはCVD(chemical vapour deposition)法のTiCコーティングのものと異なり、窒化処理したものは窒素ガス中で1100℃にて加熱することによりチップ母材中へ窒素が拡散して形成されたTiN相によるものである。(3)炭素鋼S45C切削について、窒化処理温度は1100℃、低速度域100m/minの速度で、その効果が認められた。また旋削およびフライス削りにおいて窒化処理したものが耐摩耗性・熱き裂性において優れていた。
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1980-07-05
著者
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