はめあいに及ぼす形状誤差の影響(第1報) : しまりばめと円筒度
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概要
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軸対称な円筒誤差のある軸と円筒がしまりばめされたときのはめあい圧力と変形状態を、次の仮定を与えて有限要素法(FEM)で解析している。すなわち、材料の変形は弾性的で、はめあい面の表面粗さは無視でき、接触面の摩擦条件はクーロンの法則に従う。解析結果は次の通りである。(1)形状誤差によって変形状態、部分的なはめあい圧力は変化するが、平均しめしろが等しく、形状誤差がそれ程大きくない場合、平均はめあい圧力はほとんど一定である。(2)形状誤差が大きくなり接触面の一部が離れるようになると、平均はめあい圧力はもはや平均しめしろでは推定できなくなるが、離れる部分のしめしろをカットオフして平均しめしろを修正すればよい(3)接触面の摩擦係数が変わると、はめあい端部の変形状態、はめあい圧力は多少変化するが、顕著な変化はない。
- 1980-07-05
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