砥石ー工作物接触面における冷却効果 : 鋼の立軸平面重研削に関する研究
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概要
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鋼の立軸平面重研削では砥石一工作物接触面積が大きいため, 接触面において研削液による冷却効果が期待される。接触面温度は冷却効果を含めて検討されなければならない。本報告は接触面における研削液への熱伝達率及び熱伝達率と研削条件が接触面温度に及ぼす影響について実験的に検討している。主な結果は以下の通りである。適当な注液方法をとることにより比較的容易に0.5〜1.Ocal/cm^2・s・℃程度の熱伝達率を接触面において得ることができる。接触面における研削液の流れが砥石により増速されることにより比較的高い熱伝達率が得られるものと推察される。接触面における冷却効果は熱伝達率の増大だけでなく, 熱源幅が大きいほど, 工作物送り速度が小さいほど増大する。適当な注液方法をとれば, 工作物送り速度が比較的低い場合(6〜12m/min)に50%程度の冷却効果が得られる。冷却により接触面温度は工作物送り速度によってほとんど変化しない。
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1980-02-05
著者
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