定常研削過程における砥粒切れ刃分布と研削特性 : 鋼の立軸平面重研削の研究
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概要
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鋼の立軸平面重研削では, 砥石は自生するので通常ドレッシングは行われない.切込み開始後, 研削過程は速やかに定常状態になる.定常研削過程における砥粒切れ刃分布は研削条件によって異なる.本論文では砥粒切れ刃分布に及ぼす研削条件の影響が研削抵抗や砥石摩耗と関連して実験的に検討され, 次のような結果を得ている.定常研削過程における砥粒切れ刃分布は研削前の砥石作業面の状態のいかんにかかわらず, 研削条件によって決まる.高い比研削抵抗を生じる被削材に対しては砥粒切れ刃密度は比較的高い.また, 砥石結合度が低くなるほど, 切込み速度が高くなるほど砥粒切れ刃密度は低下する`研削抵抗は砥粒切れ刃密度にほぼ対応する.砥粒切れ刃密度を低下させる被削材ほど研削抵抗は低い.平均切りくず長さが長くなるほど切れ刃密度は低下し, 砥石摩耗が増大する.この傾向は砥粒切れ刃密度を低下させる被削材に対して顕著にみられる.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1981-10-05
著者
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