学校経営研究における臨床的アプローチの構成要件(学校経営研究における臨床的アプローチの構築(3))
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概要
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昨年度(2002)の課題研究では,学校経営改善に関する具体的な研究事例を提示し,臨床的アプローチの輪郭を見出そうとした。そこで確認されたことは,(1)臨床的アプローチとは,研究者自身(研究的実践家を含む)が学校現場に参入し,現場の全体的雰囲気を肌で感じつつ,かかわり,対話し,実践しながら学校の現実を認識し,改善の現点や手立てに関する知識を創造しようとする研究のあり方であること,(2)狭義の研究方法論だけでなく学校経営実践と学校経営研究の間の新しい関係性を探ろうとする動き全体を包括する用語であること,(3)このアプローチの形態は多様であること,である。本稿の目的は,これを踏まえ,学校経営研究における臨床的アプローチの独自性および構成要件を明確にすることである。
- 2004-05-30
著者
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