乳癌X線診断の検討
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概要
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130症例の乳腺疾患133病変(癌50,良性83) を対象に主として乳癌に関するX線乳房撮影の所見, 診断能を検討し次の結果を得た. (1)乳癌のX線形態については通常の癌の主病変および二次性変化とされるものの殆どかこの50病変に含まれていた. また, 頻度を別にすればこれらの癌のX線所見のすべてか良性疾患にもみとめられた. (2)対象となった乳房の81%が乳腺実質の多い型であり, 病変が笑質に重なりX線診断を困難にし易い. 良性であるとの判定には慎重でなけれぱならない : (3)50病変における癌の検出率は94%, X線診断の癌陽性正診率は72%であった.(1985年1月22日 受付)
- 1985-06-01
著者
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田口 雅海
岩手医科大学医学部,放射線医学講座
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木本 龍也
新日鐵八幡製鉄所病院放射線科
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田口 雅海
岩手医科大学 医学部、放射線医学講座
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木本 竜也
産業医科大学
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田口 雅海
岩手医科大学放射線科学教室
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木本 龍也
産業医料大学放射線科学教室
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中田 肇
産業医料大学放射線科学教室
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