角膜移植成功のための要因
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1980年1月より1985年12月までの6年問に当科において角膜移植術を施行し, 術後1年以上の経過観察を行いえた31眼について術後1年目における透明生着率, 術後視力, 拒絶反応出現率およぴ自内障同時手術例について検討した. その結果, 1)術後視力1.0以上の症例では, 手術時年齢が若く, 角膜提供者年齢が若いことが特徴であった. 2)術前に母角膜に血管侵入のある症例では侵入のない症例より透明生着率は低く, 拒絶反応出現率も高かった. 3)以上の結果より, 角膜移植を成功させ, 術後良好な視力を得るためには, 息者およぴ角膜提供者の年齢が若く, 対象となる疾患は円錐角膜およぴ角膜白斑で, 母角膜への血管侵入のないことが重要であることが判明した.(1987年2月16日 受付)
- 産業医科大学学会の論文
- 1987-06-01
著者
関連論文
- 動力草刈り機による眼外傷
- 20.産業医科大学眼球銀行
- 糖原解鎖酵素欠損症患者の線維芽細胞の特性
- ヒト末梢血Tリンパ球のActive T Rosette Formationに及ぼす代謝阻害物質の影響
- ヒト末梢血Tリンパ球のActive T Rosette Formationに及ぼすレクチンの影響
- 7才児でもブジー療法が有効であった遷延性の新生児涙嚢炎の一例
- 角膜移植術と水晶体嚢外摘出術との同時手術が有効であった症例
- Retinal Macroaneurysm (第48回日本中部眼科学会)
- 角膜移植成功のための要因
- ソフトコンタクトレンズに吸着された免疫グロブリンおよび補体の測定
- 全身の炎症症状と両眼のぶどう膜炎を伴ったAcute Posterior Multifocal Placoid Pigment Epitheliopathy (第51回九州眼科学会-2-) -- (蛍光眼底血管造影法研究会)
- ロゼット形成法によるリンパ球膜の動態に関する研究