全ゲノムPCR法を用いたラミニンBl遺伝子プロモーター領域のクローニング
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概要
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ラミニンB1遺伝子の発現は, レチノイン酸によるテラトカルシノーマF9細胞の分化後, 約24-48時間に誘導される .この誘導機構を理解するためには, 遺伝子プロモーターの構造を解析することが不可欠である. 全ゲノムPCR法を用いることによって, 我々はラミニンB1遺伝子のプロモーター領域を効率的にクローニングすることに成功した. PCRでのMgイオン濃度はホルムアミドに比べて特異的なDNAの増幅に大きな影響を与え, その至適濃度が1.0mMであることが明らかになった. 一方, アニーリング温度(51℃63℃)はDNA増幅量に有意な影響を与えなかった. 至適条件下では, 全ゲノムDNAlμgから約50ngの特異的なDNAが得られ, 約2×105倍に増幅されたことが示された. サザンブロット解析と塩基配列決定から, この増幅されたDNAがラミニンBl遺伝子のプロモーター領域を含むことを確認した.
- 産業医科大学学会の論文
- 1992-03-01
著者
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