TetrahymenaリボソームDNAの大腸菌プラスミドpBR322によるクローニング
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Tetrahymena Pyriformis GLの17sと25sRNAをコードするrDNAをHind IIIで制限分解し, 2.5×10^6 dalton のDNA断片(fragment 1)を大腸菌プラスミドpBR322のHindIII部位に組み換えた. アンピシリン耐性でテトラサイクリン感受性の11個のクローンのうち2個のクローンが, ^32P-ラベルのrRNAとコロニーハイブリダイゼーションに陽性で, それらをpTpr2, pTpr4と命名した. これらのクローンから塩化セシュームー臭化エチヂューム超遠心法でプラスミドを精製し, 数種類の制限酸素による解析を行った. HindIII分解したこれらプラスミドはアガロース電気泳動で, 同じ程度の吸収をもつ2本のバンドになり, それぞれfragmentlおよび線状化したpBR322と同じ移動度を示した. プラスミドのBamHIとPstI分解によってfragmentlはpTpr2とpTpr4で互いに逆向きに組み込まれていることが明らかになった. またプラスミドの電子顕微鏡観察によってpTpr2, pTpr4ともにその多量体が見出され, それはEcoRI分解による解析から単量体が直列に繰り返し並んでいる構造であった. pTpr2とrRNAとのR-1oop形成によってrRNA遺伝子は予測通りの方式でプラスミドに組み込まれていることが証明された.
- 1980-12-01
著者
-
三田 隆
産業医科大学分子生物学
-
西駕 秀俊
産業医科大分子生物学
-
東中川 徹
産業医科大学分子生物学教室
-
榊 佳之
九州大学医学部附属遺伝情報実験施設
-
榊 佳之
九州大学医学部生化学教室
-
飯尾 雅子
産業医科大学分子生物学教室
関連論文
- 10. Elマウスにおけるコリン作動薬誘発海馬律動波 (第13回産業医科大学学会総会学術講演会記録)
- 9. ストレスと海馬の興奮性 : GABA_A受容体の関与 (第13回産業医科大学学会総会学術講演会記録)
- C-19 El海馬CA3領野の周波数増強
- 2B-13 El海馬スライスにおける周波数増強の領野特異性と関連受容体
- 1B1-9 てんかんElマウスにおける生化学的発生異常
- IE-13 カイニン酸微量注入によるElマウス二次性全汎化モデル
- キノラマウスにおけるてんかん発作に対する比例的感受性
- 動物てんかんの実験的研究 : Elマウスの痙攣誘発装置の考案
- D-11 E1海馬CA1領野におけるGABAAレセプター介在抑制性シナプス伝達の減弱
- 2S078 胚融合キメラElマウスにおけるてんかん発作
- 2B-12 ElマウスにおけるmRNA情報発現の異常
- B-5 抗てんかん薬DPHで検出されたElマウスNaイオンチャンネル遺伝子の転写調節異常
- 1D-11 遺伝性てんかんElマウスのNa^+チャンネル
- 26. パピローマウイルス感染にともなうチオレドキシン過剰発現の分子機構 : 子宮頚ガン腫瘍組織を試料として (第13回産業医科大学学会総会学術講演会記録)
- クラゲの発光タンパク質"エクオリン"
- Paramecium大核と小核分離のためのMetrizamide Isopycnic Banding法
- ヒト前立腺癌培養細胞におけるAndrogen Receptor mRNA,タンパク質発現に対するEGFの影響 : 第79回日本泌尿器科学会総会
- TetrahymenaリボソームDNAの大腸菌プラスミドpBR322によるクローニング
- 最新のバイオテクノロジ--18-先天性異常と遺伝子診断
- 家族性アミロイド-シスと遺伝子解析
- 全ゲノムPCR法を用いたラミニンBl遺伝子プロモーター領域のクローニング
- アルツハイマ-病とAPP遺伝子 (アルツハイマ-病の分子生物学)
- PCR法の原理と応用
- 遺伝子-14-ヒトを中心とした高等動物遺伝子の基本構造
- 臨床検査法の最前線-12-ヒトゲノム全構造解析の戦略
- 発光蛋白エクリオン
- DNA診断 (DNA診断に必要な測定技術)
- 遺伝子工学実験講座-5-動物遺伝子の構造解析
- 遺伝病のDNA診断 (遺伝子と遺伝病)
- アイソト-プを使った遺伝子構造の解析技術
- 反復配列DNAの構造 (ゲノムの構造)
- サテライトDNA (DNA)
- 分子遺伝学研究の動向 (バイオテクノロジ-の医学応用--遺伝子工学と細胞融合技術) -- (遺伝子工学)
- 遺伝子操作全盛時代 : 第2回国際細胞生物学会議(西ベルリン)に参加して