基礎ドイツ語の効果的教授法についての考察
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概要
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国際交流が盛んになった現在, 日本の外国語教育, 特にその実用的成果について, 様々な批判や提言がなされている. ドイツ語教育に於でも, 旧来の文法事項の説明と演習を主体とした, いわゆる線形授業, および, 読解力養成を目的とした, 辞書利用の受容的学習に対して反省が生じ, 積極的な自己表明のための語学力の育成が, 目下, 重要課題の1つとなっている. ここでいう基礎ドイツ語とは, 日本の大学で一般教養課程の一還として行われるドイツ語履修コース(1-2年間)であるが, この短い授業時間数と多数の履修生を対象として成果をあげるためには, 当然, 教授法, 授業内容に充分の配慮がなされなければならない. 日常生活活動に於けるコミュニケーションの手段として, 最少限度の語学力, および, 文献読解の基本的知識を習得させるため, この小論では, 学習心理学を参考にしながら, 具体的調査資料を基に, 現状下に於ける, より効果的教授法が考察される.
- 1983-03-01