超音波断層法による胎児のAnoperineogenital Image : 特に骨盤位,横位について
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概要
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妊娠22週から妊娠41週までの長期間にわたって, 個々の妊娠週数毎の胎児の陰嚢像, 陰茎像, 大陰唇像の作像可能率を求めた報告は見当たらない. ここでは骨盤位, 横位について, 妊娠22週から41週まで各妊娠週数毎の胎児の陰嚢像, 陰茎像, 大陰唇像, M型像, F型像の作像可能率を求め, 各像を観察するのに最も適した時期を求める事を目的として本研究を行った. 分娩を終了した620例について妊娠中に総計3,039回の超音波断層法を施行した結果, 1) 胎位別作像可能率は頭位, 骨盤位, 横位の順に低下した. 2)各妊娠週数毎の各像のI・II操作法による作像可能率が求められ各像を観察するのに適当な時期が求められた. 3)全体として骨盤位で74.1%(男性胎児), 68.3%(女性胎児), 横位で66.2%(男性胎児), 58.6%(女性胎児)の正診率を示した.
- 産業医科大学学会の論文
- 1983-03-01