ニワトリ胚の卵殻外発生システムを用いた食品用ラッピングシートの毒性評価法
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概要
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食品用ラッピングシートの胚発生に対する毒性を検討するために,ニワトリ胚の卵殻外発生システムを用いて無添加ポリエチレン製および添加物含有ポリ塩化ビニル製ラッピングシートの胚発生に対する影響を比較した。前者のラッピングシートは,胚の平均生存日数(16.0±2.9日)および最長生存日数(21日)を示し,後者のラッピングシートの結果(11.6±2.6日および17日)に比べて良好な成績を示した。さらにポリ塩化ビニル製ラッピングシートを110℃で30分間オートクレープ処理すると無処理のポリ塩化ビニル製ラッピングシートに比べて胚の生存率の低下が観察された。以上の結果はニワトリ胚の卵殻外発生システムがプラスチックフィルムの胚発生に対する毒性評価の方法として有効である事が示されるとともに,食品の包装や調理に用いられるラッピングシートの使用上の問題点が示唆された。
- 1999-09-01
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