生命倫理分野における消費者教育の可能性
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概要
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本稿では、消費者教育と生命倫理(教育)との関係を論じる。消費者教育と生命倫理を関係づけるには二つの主な理由がある。第一に、消費者教育が医療のコストのことを扱うからである。第二に、生活環境を醸成する理念から、医療サービス分野においても消費者教育が、よりよい医療環境を形成する理念が必要だと考えるからである。消費者教育を、コストと倫理に関する患者の意思決定の分野にまで拡張するならば、消費者教育にも生命倫理にも、教育としての大きな可能性が認められる。教育学的な側面で現実的な意味での接合が見出しうるならば、新しいタイプの教育となる。これは両者の関係を言語化した最初の論文である。そのため、この論文の成果は読者が生命倫理分野の消費者教育の可能性を理解するかどうかにかかっている。
- 日本生命倫理学会の論文
- 1999-09-13
著者
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