子どもの選択スキルを高めるための試みII : 「自由遊び場面」での選択スキルの使用(<特集>実践研究)
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概要
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本実践では、通園施設での自由遊び場面において、1名の軽度知的障害をもつ子どもを対象に、職員の指示がなくても自発的に活動を開始したり意思表明ができることを試みた。活動を開始するときに、「自由遊びメニューボード」から好みの活動を選択させた。「ボード」にある「NO!」カードを選んだときは、「カードファイル」から「ボード」には用意されていない他の活動を選択して遊べるようにした。プリテストでは、自由遊び場面で「何もしていない行動」が多く観察された。訓練において「ボード」と「ファイル」を導入することによって、「何もしない行動」の生起頻度は減少してきた。そして、遊具を使った遊びが次第に増加するとともに、「ボード」や「NO!」カードを使って職員への要求がみられるようになった。この結果は、ポストテストでも維持されていた。本実践から、自発的な活動の開始や意思表明の形成において、ボードによる活動の選択決定と、「NO!」カードによる選択肢の交換または否定の行動を保障することが重要であることが示唆された。
- 日本行動分析学会の論文
- 1996-08-15
著者
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和田 恵子
北九州市立第3ひまわり学園
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箱崎 孝二
北九州市立自閉症・発達障害支援センター
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山根 正夫
北九州市立第3ひまわり学園
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徳永 数正
北九州市立第3ひまわり学園
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岡村 清美
北九州市立第3ひまわり学園
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古賀 えり子
北九州市立第3ひまわり学園
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松山 良子
北九州市立第3ひまわり学園
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有延 利恵
北九州市立第3ひまわり学園
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