「近世的瀬戸内塩業」の崩壊と塩業経営 : 備後国松永塩田を例にして
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The aim of this paper is to examine the collapse of the early modern salt industry of the Inland Sea from the period after the development of the practice of kyuhin (giving beaches rest periods), with special reference to the role of management. Kyuhin was a method of controlling production which was developed in the Inland Sea area in the early-modern period because at that time taxes and farm rents accounted for a relatively small amount of total expenses. However, taxes and farm rents later began to rise and an increased demand for coal and labor led to higher prices for coal and higher wages. This had a bad effect on the salt industry. Finally, while the industry did regain profitability in the late Tokugawa and early Meiji periods, a failure to use this revenue to invest in equipment and increase productivity meant that it did not become sufficiently competitive. These factors made it particularly difficult for the industry to withstand the deflationary policies adopted by Finance Minister Matsukata in the early 1880s.
- 2000-03-25
著者
関連論文
- 竹村英二著, 『幕末期武士/士族の思想と行為-武人性と儒学の相生的素養とその転回-』, 御茶の水書房, 2008年, x+352頁
- 「近世的瀬戸内塩業」の崩壊と塩業経営 : 備後国松永塩田を例にして
- 幕末〜明治期における塩業労働者 : 備後国松永塩浜を例にして
- 戦後,中手造船関係資料 : 内海造船株式会社営業報告書を中心として
- 「薩摩藩蒸気船砲撃一件」に見る薩摩藩と長州藩
- 広島修道大学の「再チャレンジ支援事業」の取組み
- 近世における砂糖貿易の展開と砂糖国産化
- 高橋伸拓報告「近世後期関東における酒造業経営と酒の流通」について ([関東近世史研究会]2008年度大会特集 近世後期関東の流通と消費社会)
- 幕藩性国家における西国支配 : 瀬戸内塩田休浜法と大坂町奉行
- 山下恭著, 『近世後期瀬戸内塩業史の研究』, 思文閣出版, 2006年2月, viii+296+xiv頁, 6,300円
- 戦前期、塩専売制下の流通組織の展開 : 東備地方塩元売捌所を素材として
- 由利財政と第一次大隈財政
- 書評 高村直助編著『明治前期の日本経済』
- 書評と紹介 河田章著『近世瀬戸内経済史研究--岡山藩・長州藩の史的分析』
- 戦後,塩販売機構の整備と展開 : 東備塩元売捌所を中心として
- 戦時期,食品企業の満州進出について : 満州ヤマサ醤油株式会社を例にして
- 山陽鉄道の開通と松永塩の販路拡大
- 問題提起8 商品としての塩から、食糧としての塩へ (〔2005年度第56回地方史研究協議会〕大会特集 敦賀--日本海〜琵琶湖、風の通り道)
- 書評 室山義正『松方財政研究』
- 近世後期, 江戸近郊農村における醤油醸造業の展開
- 近代瀬戸内島嶼部における果樹産業の展開と果物組合の成立 : 瀬戸田町生口果物組合を素材として
- 19世紀前半、瀬戸内塩田における休浜思想の特質--増産思想から経営重視の思想へ
- 江戸近郊農村の展開と家の相続 : 武州多摩郡平尾村を中心として
- 休浜同盟成立過程と赤穂浜の参加
- 高度経済成長期前後の日本の工業
- 1900年前後の尾道市場の動向と食塩商会
- 利益無き繁忙と輸出船受注 : 中手造船業の系列化過程
- 網野善彦著, 『中世民衆の生業と技術』, 東京大学出版会, 2001年, v+385+11頁
- 1900年前後における松永塩流通の展開と尾道市場
- 林順子著, 『尾張藩水上交通史の研究』, 清文堂, 2000年, 278頁
- 書評 白川部達夫著『江戸地廻り経済の展開と地域市場』
- 広島の酒と三浦仙三郎
- 国益思想の形成と池上幸豊
- 近世竹原塩業の成立と塩業労働者
- 首都圏形成期における交通体系と塩輸送 : 1900年前後の動向を中心として
- 近世前期村境争論の展開と裁許絵図作成--平尾野における村境争論を題材として (特集 近世・近代の地域と産業)
- 休浜同盟の展開と芸備塩田--「生口浜増稼一件」を素材として
- 〔地方史研究協議会〕第50回(大阪)大会参加記
- 書評 定兼学著『近世の生活文化史』
- 近世村落の自律性について : 上総国野里村での村内不埒者に対する内済の過程から
- 近世後期海運業発達の前提 : 在方商人から見た一側面
- 加茂詮著, 『近代日本塩業の展開過程』, 北泉社、一九九三年十二月、六〇八頁、一七〇〇〇円
- 小豆島塩業の展開と大坂城御詰塩
- 江戸内湾塩業の展開と近世社会
- 「近世特産物流通史論--竜野醤油と幕藩制市場」長谷川彰
- 近世砂糖業から見た幕府国産化政策の特質
- 宝永期広島藩の藩札--富島家文書から見たその実態
- 砂糖国産化と池上幸豊 (特集 甘味料をめぐって)
- 書評と紹介 太田健一著『野崎台湾塩行の研究--近代日本塩業・台湾塩業』(上・下)
- A Village Headman's Network and the Ideology of "National Interest"
- 「竹島渡海一件」について