探知能力が不確実なセンサーによる捜索問題 : ILA停止規則
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
この論文では、与えられた捜索区域内に存在することが不確実な1つの目標を、探知能力が確実にはわかっていないセンサーを用いて捜索をする場合における、最適な捜索停止問題が扱われる。特に、目標と同一の被探知特性をもつ擬似目標をあらかじめ捜索区域内に散布し、その結果として得られる情報を利用する停止規則が議論される。はじめに、〔純益〕=〔発見されたときの目標の価値一総捜索費用〕の期待値を最大にする規則が検討され、ILA(Infinitesimal Look Ahead)停止規則が最適であるための十分条件が与えられる。ついで、上記の条件を満し、かつ目標の発見確率が一定という制約条件の下で、発見までの期待時間を最小にする捜索停止規則を求める。ILA条件の下で、2つの停止規則は同一の構造を持つことが示される。最後に擬似目標を利用することの有効性がいくつかの数値例によって検討される。
- 社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会の論文
著者
関連論文
- 劣化システムに対する, 小修理を考慮した最適保全政策
- Lanchesterの法則
- 探知能力が不確実なセンサーによる捜索問題 : ILA停止規則
- 探知能力が不確実なセンサーによる捜索-停止問題
- OR;来し方行く末(これからのOR)