南極の水物質中の重水素濃度 : II. ヴィクトリアランドの湖水の重水素の地球化学
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概要
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1963-1964および1964-1965年の夏期にVictoria Land のDry Valleyにある湖沼を中心に保水された水試料について重水素濃度を測定した.Wright Valley とTaylor Valleyに存在する湖水の重水素濃度は.Ross IslandやOngul島などの南極の他の地域の水試料に比べて低く.-219〜-328δDSMOW‰であった.Vanda湖およびBonney湖は化学成分の濃度が高く,特に垂直分布は極めて特徴的であるが,重水素濃度については.Vanda湖は,底層部において若干増加しているがBonney湖は中層部に最低値が見られ,全体的にも濃度が低い.これらの湖の温度分布も含め,湖水の起源について論ずる.
- 国立極地研究所の論文