当院における注射剤調剤での過誤解析とその対策
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The system of intravenous injections (i.v.) being mixed by pharmacists is necessary to prevent contamination and dispensing errors. Such a system was started at the Municipal Ikeda Hospital on April 2000. The dispensing of injections consists of five steps, including the labeling, dispensing, setting and mixing, and the application of check systems. Dispensing errors that induced serious medical complications were examined over a 4 -month period (2000.10.1〜2001.1.31). In addition, resource management during dispensing errors were researched, and countermeasures against dispensing errors were developed. Dispensing errors involving i.v. mixing, which were identified after the preparation had been taken to the ward by nurses, were also surveyed for a 4-month period (2001.6.1.〜9.30). There were 9,611 i.v. mixing by pharmacists in a4-month period (2000.10.1〜2001.1 .31). There were 214 dispensing errors (2.23%) during those 4 months, those discovered in the final check comprised 0.28% (27cases), while those involving i.v. mixing taken to the ward by nurses was 0.04% (4 cases). The percentage of serious dispensing errors was 0.01% (1 case). Fortunately, these mixed i.v. preparations were not administered to patients. In the second survey, there were 10,478 i.v. mixings by pharmacists in a 4-month period (2001.6.1〜9.30). There was only 1 case (0.01%) of a dispensing error involving i.v. mixing identified after being taken to the ward by nurses. There were no cases involving serious dispensing errors. These erroneous instances of i.v. mixing were not administered to patients. When these two surveys are compared, no significant difference was observed, but the number of errors decreased after the establishment of countermeasures to reduce dispensing errors. As a result, it became clear that dispensing errors could occur at any step, but they were preventable by both making several checks and by developing countermeasures against dispensing errors at each step.
- 日本医療薬学会の論文
- 2002-08-10
著者
-
土師 久幸
市立池田病院薬剤部
-
名徳 倫明
大阪大谷大学薬学部薬学科臨床薬剤学講座
-
下村 一徳
市立池田病院薬剤部
-
川口 進一
市立池田病院薬剤部
-
陶山 忠士
市立池田病院薬剤部
-
名徳 倫明
市立池田病院
-
乾 とし子
市立池田病院薬剤部
-
深尾 知子
市立池田病院薬剤部
-
川口 進一
大阪大学医学部附属病院 薬剤部
-
名徳 倫明
大阪大谷大学 薬学部臨床薬剤学講座
-
下村 一徳
市立池田病院
関連論文
- Protective Effects of Lactoferrin against Intestinal Mucosal Damage Induced by Lipopolysaccharide in Human Intestinal Caco-2 Cells
- 食品・嗜好品と医薬品の相互作用 (特集 その栄養療法にレッドカード! 食物と薬剤の相互作用Q&A)
- Assessment of Palliative Care Team Activities : Survey of Medications Prescribed Immediately before and at the Beginning of Opioid Usage
- P1-064 携帯型持続注入ポンプ内への薬液充填法の検討(一般演題 ポスター発表,調剤・処方鑑査・リスクマネジメント,医療薬学の創る未来 科学と臨床の融合)
- P1-019 新バーコード(GS1-Databar)を利用した外来注射剤投与における投与間隔に着目した注射処方監査システムの開発(一般演題 ポスター発表,調剤・処方鑑査・リスクマネジメント,医療薬学の創る未来 科学と臨床の融合)
- 21-P3-441 塩酸バンコマイシンのTDM解析の現状と臨床効果における検討(感染対策・ICT,来るべき時代への道を拓く)
- 21-P1-162 新バーコードシンボル(GS1-RSS)の注射剤における有用性の検討(リスクマネジメント,来るべき時代への道を拓く)
- 30-P1-168 乳癌術後補助療法であるEC療法施行患者における副作用状況(がん薬物療法,社会の期待に応える医療薬学を)
- 29-P1-107 感染リスクの回避を目的とした外来注射剤の無菌混合調製業務(感染制御・ICT,社会の期待に応える医療薬学を)
- グリチルリチン注射剤「ミノフィット^[○!R]」(プレフィルドシリンジ製剤)の有用性について
- 30-C-05 ネットワークカメラによる注射剤調剤遠隔監査方法の構築と評価(調剤・処方管理、オーダリング(注射剤含む),医療薬学の扉は開かれた)
- 注射剤によるリスクを回避するための薬剤業務の構築--着眼点と進め方のポイント (薬剤師による臨床研究の進め方--日常業務から医療薬学研究のシーズを育てる) -- (第4章 臨床研究の実例と進め方のポイント)
- 緩和ケアチームにおける薬剤師の役割 : 緩和ケアチーム発足前後の麻薬製剤使用量の動向調査
- P-514 グリチルリチン(GZ) PFS「ミノフィット」の医療経済的効果及び臨床効果の検討(3.医薬品適正使用7,医療薬学の未来へ翔(はばた)く-薬剤師の薬剤業務・教育・研究への能動的関わり-)
- 注射剤によるリスクを回避するための薬剤師業務の構築 : 注射剤調剤から患者投与まで
- 混合調製を含めた注射薬調剤に適した注射オーダエントリシステムの構築と評価
- システムの組み合わせによるセーフティマネジメントの充実--注射処方鑑査支援システム,2次元コードを利用したシステムの活用 (カレントトピックス2005 注射剤調剤) -- (第2章 セーフティマネジメントへの取り組み)
- 「処方監査における注意点一覧」を利用した注射薬処方監査の現状とその評価
- P-580 当院における簡易無菌調製法の検討(14.調剤・処方管理・オーダリング(注射剤含む),"薬剤師がつくる薬物治療"-薬・薬・学の連携-)
- P-295 注射処方監査支援システムの構築(20.リスクマネジメント,"薬剤師がつくる薬物治療"-薬・薬・学の連携-)
- P-233 混合調製を含めた注射剤調剤に適した注射オーダエントリシステムの構築と評価(14.調剤・処方管理・オーダリング(注射剤含む),"薬剤師がつくる薬物治療"-薬・薬・学の連携-)
- P-62 チーム医療における薬剤師の役割(X) : 腎排泄型抗生物質の適正使用に関わる薬剤師の役割(2.医薬品適正使用,"薬剤師がつくる薬物治療"-薬・薬・学の連携-)
- 注射剤によるリスクを回避するための薬剤師業務の構築 : 注射剤調剤から患者投与まで(日本医療薬学会奨励賞受賞講演,"薬剤師がつくる薬物治療"-薬・薬・学の連携-)
- 調剤過誤対策を目的とした注射薬本体へのコード印字に関する調査
- 注射薬配薬監査システムの構築と導入効果
- 当院における注射剤調剤での過誤解析とその対策
- チーム医療における薬剤師の役割 : 病棟薬局での一般輸液の混合
- P-79 チーム医療における薬剤師の役割 (III) : 病棟薬局における抗悪性腫瘍剤の混合調製
- タッチパネルによる医薬品情報提供手段の構築とその評価
- P-18 チーム医療における薬剤師の役割 : 病棟薬局での一般輸液の混合
- P-5 処方監査システム運用検討とその評価
- グリセリン添加アロプリノール含嗽液の製剤学的検討
- 大阪府下市立病院22施設における外来患者薬剤情報提供の現状調査
- 監査結果を処方オーダエントリシステムに送信する機能を付加した処方監査システムの構築と有用性
- 12P-7-28 修正・削除データの調剤システムへの転送を可能とした処方オーダリングシステムの構築とその利用
- クレメジンの急性薬物中毒に対する解毒剤としての有用性の検討
- 市立池田病院における疾患別投与禁忌薬剤一覧及び相互作用による併用禁忌薬剤一覧の作成
- 医療用麻薬の自己管理方法 (今日からできる疼痛ケア) -- (痛みのケアを継続していきましょう!)
- 薬剤師が見るNaの役割とポイント
- 20-P3-474 胎盤関門薬物透過の指標を目指したヒト絨毛癌細胞株JEG-3の分化単層膜モデルによる評価系の確立(薬物動態(基礎),来るべき時代への道を拓く)
- 20-P1-067 光遮蔽型自動微粒子測定装置を用いたフルルビプロフェンアキセチル注と各種輸液製剤との配合変化の評価(医薬品適正使用,来るべき時代への道を拓く)
- Changes of the Peptide YY Levels in the Intestinal Tissue of Rats with Experimental Colitis following Oral Administration of Mesalazine and Prednisolone
- 下痢モデルラット腸管組織内及び血漿中Peptide-YY(PYY)の変動とその治療薬Loperamideの影響
- P-425 大阪府病院薬剤師会会員所属全施設におけるインターネット・電子メールの使用状況アンケート調査を実施して(4.医薬品情報・データベース,"薬剤師がつくる薬物治療"-薬・薬・学の連携-)
- P2-195 ランソプラゾール口腔内崩壊錠(ラソプラン^[○!R]OD錠15mg及びタケプロン^[○!R]OD錠15)の自動錠剤分包機による調剤及び分包後の安定性に関する研究(一般演題 ポスター発表,後発医薬品,臨床から学び臨床へと還元する医療薬学)
- P1-599 蛍光模擬薬剤を用いた抗悪性腫瘍剤混合調製実習での学習効果(一般演題 ポスター発表,薬学教育(その他),臨床から学び臨床へと還元する医療薬学)
- P1-295 XELOX療法における血管痛対策レジメンの検討(一般演題 ポスター発表,癌薬物療法(副作用対策),臨床から学び臨床へと還元する医療薬学)
- P-504 大阪府下市立病院 24 施設における病院薬剤師による研修について
- P1-312 膵癌・胆道癌に対するGemcitabine単独療法における減量及び休薬変更についての検討(一般演題 ポスター発表,がん薬物療法(その他),医療薬学の創る未来 科学と臨床の融合)
- 患者への情報(医薬品情報)提供について
- P-1023 分化JEG-3細胞株によるIn vitro胎盤薬物透過評価モデルを用いたSSRIおよび睡眠剤の栄養膜透過に関する検討(一般演題 ポスター発表,妊婦・授乳婦,Enjoy Pharmacists' Lifestyles)
- P-1022 分化させたヒト絨毛癌細胞株JEG-3のMultidrug associated protein発現誘導の比較検討(一般演題 ポスター発表,妊婦・授乳婦,Enjoy Pharmacists' Lifestyles)
- P-1020 ヒト絨毛癌細胞株JEG-3及びBeWo細胞層の胎盤薬物透過モデルにおける有用性の比較(一般演題 ポスター発表,妊婦・授乳婦,Enjoy Pharmacists' Lifestyles)
- P-0446 高カロリー輸液用遮光袋の細菌汚染状況(一般演題 ポスター発表,感染制御(その他),Enjoy Pharmacists' Lifestyles)
- P-1133 保険薬局における在宅医療への取組み状況と薬剤師の意識調査(一般演題 ポスター発表,地域・在宅医療,Enjoy Pharmacists' Lifestyles)
- P-1021 ヒト絨毛癌細胞株BeWoとJEG-3のBreast Cancer Resistance Protein遺伝子多型判定について(一般演題 ポスター発表,妊婦・授乳婦,Enjoy Pharmacists' Lifestyles)
- P-0553 医薬品医療機器総合機構発出医薬品情報の周知方法に関する検討(一般演題 ポスター発表,医薬品情報・データベース,Enjoy Pharmacists' Lifestyles)
- 保険薬局薬剤師および病院薬剤師を対象とした無菌調製技能講習会における抗がん剤混合調製実習の効果
- P2-035 チーム医療における薬剤師の役割(15) : 病棟常駐薬剤師による医療安全への介入(薬剤管理指導・病棟薬剤業務,ポスター,一般演題,岐路に立つ医療〜千年紀の目覚め〜よみがえれ!ニッポン!薬の改革は我らが手で!)
- P1-377 抗がん剤の安全な投与に向けたリスクマネジメント(がん薬物療法(その他),ポスター,一般演題,岐路に立つ医療〜千年紀の目覚め〜よみがえれ!ニッポン!薬の改革は我らが手で!)
- P1-089 癌化学療法への薬剤師の介入(がん薬物療法(レジメン・多職種連携),ポスター,一般演題,岐路に立つ医療〜千年紀の目覚め〜よみがえれ!ニッポン!薬の改革は我らが手で!)
- 日-P3-416 チーム医療における薬剤師の役割(16) : 病棟薬剤業務チェックシートの作成(病棟薬剤業務,ポスター発表,一般演題,再興、再考、創ろう最高の医療の未来)
- 土-P4-528 当院におけるL-OHPのRelative Dose Intensityの検討(がん薬物療法(レジメン管理と運用),ポスター発表,一般演題,再興、再考、創ろう最高の医療の未来)