CG画像による古都景観の評価・分析 : 自動販売機による景観への影響について

概要

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近年,伝統的な古い街並み景観を昔の姿で保存しようとする自治体や地域の取り組みが盛んに行われている.自分たちの住んでいる地域の優れた文化や伝統を遺産として後世に伝承しようとする動きである.一方,このようないわば景観保存地域に持ち込まれる宣伝広告看板や自動販売機等が景観阻害の主要因の一つとなっている場合も多い.伝統的・歴史的景観を守るという観点より,導入あるいは設置される宣伝広告看板や自動販売機等に対しては,屋外広告物条例や市街地景観条例等によって適切に規制すると共に,周辺環境との調和を十分に図ることが強く求められている.そこで本研究では,古い日本的な街並みの代表例の一つである飛騨高山市並びに古川町の中より,代表的な4種類(地域)の景観風景を選定し,観測用原景観サンプルとした.次に,まず第1番目としては,CG画像処理用ソフトを用いて,代表的タイプと考えられる2種類の現用自動販売機(赤色及び白色タイプ)を景観内に仮想的に設置し,設置しない場合(原景観サンプル)とのイメージ評価の比較を試みた.第2番目としては,自動販売機の色相が周囲景観に及ぼす影響を検討するために,現用の自動販売機の色相としてよく使われている赤色,白色および茶褐色に塗色された販売機を仮想的に設置した場合について,さらに第3番目としては,販売機に記載されている宣伝広告の有無が周囲景観に及ぼす影響について検討するために,それぞれの景観サンプルのイメージ評価比較を行ない,SD法を用いて定量的に評価・分析を行った.
2003-11-01

CG画像による古都景観の評価・分析 : 自動販売機による景観への影響について

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