標識再捕獲法によるニジュウヤホシテントウ成虫の移動に関する研究
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概要
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食草を人為的にパッチ状に配置した地域(390×270m)で, ニジュウヤホシテントウの成虫のパッチ間移動を標識再捕法を用いて調査した。2年の調査期間中, 成虫密度とパッチ間移動率の両方がもっとも高かったのは第1世代成虫, 次いで第2世代成虫で, 越冬成虫が最も低かった。この結果から, 成虫のパッチ間移動率は成虫密度が増加すると高くなることが示唆されたが, このことは放逐実験によって支持された。すなわち, 成虫密度が高いパッチほど雌成虫のパッチ内残留が減少する傾向がみられた。第1世代成虫の雌は雄よりもパッチ間移動率が高く, その差は有意であった。1雌あたり産卵数は, 成虫密度の増加にともなって減少した。成虫の密度依存的な移動分散と1雌あたり産卵数の密度依存的な減少とが, 本種の個体数の年次変動の安定化に重要であることが推測された。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1985-02-25
著者
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