神経性食思不振症の外来治療 : 強烈な入院拒否感を利用する方法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Of the patients with anorexia nervosa (A. N.), those with body weight less than 20 percent of the standard body weight and particularly those whose body weight decreased below 40 kg may see their weight loss rapidly accelerate to 35 kg, 30 kg or less and fall into a dangerous mental and physical condition, which might lead to death. The treatment of A.N. is very difficult and not much about it has been grasped although various characteristics have been mentioned. According to studies, these A. N. patients with a marked body weight loss were found to have a strong feeling of rejecting hospitalization as follows : ・They have an image of the hospital where patients are made put on weight like a broiler. ・Why should I be hospitalized when 1'm getting along very well ? ・I don't want to be alone, ・I don't want to part with my family members, ・My daily life will be restrained. ・I doubt if the attending physician will understand me when I'm hospitalized. ・I am worried that the weight gain might not stop. ・Worrying about the hospital life. We therefore fixed an out-patient body weight limit (body weight requiring hospitalization) by which to take the hospitalization measure in accordance with patient's mental/physical conditions in case of their body weight decreasing below that limit. We also had them make efforts not to break below the level of the body weight in hospital by the period promised and had them gradually increase their body weight on their own. By this method, eighty percent of 18 cases of A. N. who met the diagnostic criteria of DSM-III-R were able to escape from the critical body weight zone and to receive treatment at the out-patient clinic. The merit of this therapy lies in that even intractable A. N. can receive treatment only at the out-patient clinic and escape from the critical loss and that extreme thinness can be prevented by setting up the body weight requiring hospitalization, if A. N. is discovered early. From the standpoint of medical economy which has recently been taken up actively for debate, this therapy can be said to have the cost merit since the whole cost of hospitalization is saved. It is therefore concluded that this is an excellent therapy for A. N.
- 日本心身医学会の論文
- 1992-06-01
著者
関連論文
- 26.体重減少を主訴とした高齢者女性への戦略的治療介入(一般演題,第48回日本心身医学会九州地方会演題抄録(2))
- 20.摂食障害を疑われて心療内科に紹介された膵臓癌の1例(一般演題,第48回日本心身医学会九州地方会演題抄録(1))
- 女性の内科的疾患におけるジェンダーの心身医学的意義について(女性をめぐる心身医学)
- 日本人の摂食障害姉妹発症例における生涯病型,代償行動,ならびに体重の関連性の有無について
- P-20 過食を有する2型糖尿病患者へのアプローチ(コンサルテーション・リエゾン・内科,一般ポスター発表,情動ストレス研究の進歩と心身医学,第49回日本心身医学会総会ならびに学術講演会)
- II-C-17 遅発性摂食障害について(摂食障害4,一般口演,情動ストレス研究の進歩と心身医学,第49回日本心身医学会総会ならびに学術講演会)
- 45.窒息恐怖により救急搬入を繰り返した閉塞性睡眠時無呼吸症候群の1例(第45回日本心身医学会九州地方会演題抄録(2),地方会抄録)
- 4.市中病院内科病棟での摂食障害の入院治療について(シンポジウム1,第44回日本心身医学会九州地方会演題抄録(1))
- 治療拒否をする神経性食欲不振症の臨床倫理的課題 : パネルディスカッション 心身医学研究・心身医療における医の倫理(2003年 第44回日本心身医学総会 沖縄)
- 71.臨床倫理という考え方を用いて解決策を探った神経性食欲不振症の1例(第41回日本心身医学会九州地方会演題抄録(2))(学会報告)
- 東大式エゴグラム(TEG)による性格特性と2型糖尿病患者の糖尿病教育入院後の血糖コントロールについて
- 1.強迫行為が役立った1型糖尿病患者の1例(第39回 日本心身医学会九州地方会)
- 糖尿病を心療内科医が診ることについて(糖尿病と心身医学)
- シンポジウム 外在化の血糖コントロール不良例への応用--"くいしんぼう"への対策を話し合う
- 糖尿病患者におけるいわゆる"くいしんぼう" の実態調査
- IB-8 低体重・一過性の精神症状を呈した摂食障害者への「入院体重設定療法」の活用 : これを利用した臨床心理士の立場から(摂食障害II)
- 14.摂食障害患者の点滴拒否感について(第22回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- I C-1 摂食障害患者の入院拒否感及び点滴拒否感 : EATとの比較において(摂食障害I)
- 「入院拒否感」を通してみた摂食障害の病態と治療(摂食障害の病態と治療)(第36回日本心身医学会総会)
- 7.入院体重設定療法(入院拒否感を利用する方法)が有効であった男性の神経性食欲不振症の1例(第19回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- 「入院拒否感」を通してみた「摂食障害の病態と治療」(摂食障害の病態と治療)
- 1. 気胸を併発した神経性食欲不振症の1例(第18回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- 10-047 痙性斜頸におけるストレッチングの有効性について(神経・筋1,一般演題(ポスター発表),近未来医療を担う心身医学,第1回日本心身医学5学会合同集会)
- 9.摂食障害合併により抗甲状腺剤内服継続が困難であったが, 手術療法にて軽快した甲状腺機能亢進症患者の1例(一般演題)(第27回 日本心身医学会近畿地方会 演題抄録)
- O1-E-11 血糖コントロール不良例にうつ病が多い(シンポジウム2関連 抑うつと生活習慣病(1),一般口演,ストレス時代の『こころ』と『からだ』,第51回日本心身医学会総会ならびに学術講演会)
- P-34 短期間に様々な合併症を発症し,その度に強い悲嘆を表出した2型糖尿病患者の1経過(糖尿病・高齢者,ポスターディスカッション,ストレス時代の『こころ』と『からだ』,第51回日本心身医学会総会ならびに学術講演会)
- 9.パロキセチンが有効であった仮面うつ病を伴う糖尿病患者の1例(第35回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- II D-34 阪神・淡路大震災における近畿支部の救援活動報告(災害とPTSD II)
- ストレスと内分泌疾患
- 13. 「関西内分泌糖尿病心理行動研究会」について(第37回 日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- IIF-1 Anorexia Nervosa患者における腫瘍壊死因子アルファ(tumor necrosis factor α)遺伝子プロモーター領域の多型解析(摂食障害I)
- I-B-12 摂食障害患者における高CPK血症(摂食障害・病態III)
- 4.うつ状態と著しいやせを来し、甲状腺機能亢進症の治療後も体重の回復がなかった1例(第20回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- ID-26 神経性食欲不振症(AN)91例の「入院拒否感」について : 統計的観点から(摂食障害V)
- 37.自殺念慮をもつ神経性嘔吐の心理療法(第23回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- D-2-12 「入院体重設定療法」が有効であった重症神経性食欲不振症(152cm, 23kg, 31才, 女性)の1症例について(摂食障害)
- B-7-14 個人開業(心療内科)における心理治療の意味と臨床心理士の役割(臨床心理)
- 14. 強制退院となったあとも治療関係を継続できた摂食障害の1例(一般演題,第41回 日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- I-B-27 神経性食欲不振症を疑われた器質的疾患の2症例(摂食障害・臨床II)
- II-E1-37 多食症患者の成長ホルモン分泌動態(摂食障害・心因性嘔吐)
- 「黒川体重設定療法(KTWT)」により改善した重症神経性食欲不振症の1例について : 総合病院内科入院の1/5の費用で軽快
- IF-19 自律神経症状にたいするストレッチ・ワークによる運動療法の可能性(治療)
- IIF-1 不登校児童・生徒の親に対する心理教育 : 目的論からみた落とし穴(小児・思春期)
- C-12-29 心身医学におけるアドラー心理学的治療技法の適用に関する一試案(メンタルヘルス)
- 9.カウンセリングにおける援助目標-被害者的立場からの脱却(第21回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- 24.不登校児の親に対する心理教育的アプローチ(第2報)(第19回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- 12. 不登校児の親に対する心理教育的アプローチ(第18回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- 神経性過食症のペット活用療法について : 特に室内犬について
- 40. 摂食障害患者の両親に対するアプローチ(第17回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- 36. 内科・心療内科外来での診断書に対する患者および会社側の反応(第17回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- 208. ANの外来治療法として「入院体重設定療法」の提案 : 強烈な入院拒否感を用いる方法(摂食障害III)
- 8.過食症(B.N.)にみられた興味ある母子関係 : 毎晩, 母親が部屋の外から鍵(第16回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- I-E-25 心身医学的治療を行った甲状腺切除術後における精神障害の一例(内分泌・代謝II)
- 主人在宅ストレス症候群
- I-E-23 不登校を主訴に来院した下垂体性巨人症の一例(内分泌・代謝II)
- 31.EAT-26(摂食態度調査票)の調査結果について : 男女差の分析(一般演題)(第25回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- I-A-3 糖尿病患者におけるアレキシシミア, アレキシソミアについて(パネル関連演題(アレキシシミア)I)
- I-B-25 絶食下におけるリンパ球サブセットの変化について(免疫)(一般口演)
- IB-12 A.N.の診断と治療に重要な意味をもつ「強烈な入院拒否感」について(摂食障害の診断と治療をめぐって-2)
- I-C-3 摂食異常症における高コレステロール血症(摂食障害I-摂食障害の生理-1-)(一般口演)
- 「黒川体重設定療法(KTWT)」について : とくに神経性食欲不振症へのアプローチの仕方およびその治療成績を中心に
- 内分泌代謝領域の心身医療におけるEBM
- 4.ある摂食障害の症例 : 「家」の問題に巻き込まれた女性(第14回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- II-E2-38 摂食障害患者に対する外来治療の可能性について : 強烈な入院拒否感を利用する方法(摂食障害・肥満)
- I-E1-24 ストレスの表現程度を測る試み : PFstudy2問法を用いて(心理テストII)
- 17. 言語連想法における摂食障害者の特徴について(第13回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- 22.主人が常に家にいるだけで心身症になる婦人について : 亭主元気で留守がよい?
- II-B-8 「強烈な入院拒否感を利用したA.N.の外来治療」で危機を脱した重症例について(摂食障害・治療II)
- I-C-22 神経性食欲不振症の入院拒否感について : 統計的観点から(摂食障害IV)
- II-C-49 北米における摂食障害の治療現況と我国への導入について(摂食障害VIII)
- 心療内科に関して実地医家からの提言
- 摂食障害における心身相関と治療(特別講演)(第5回日本女性心身医学会研修会報告)
- 黒川内科・黒川心理研究所
- 指定発言:心療内科の立場から(森田療法の今日的な展開 : 心身医療にどう生かすか)
- 神経性食思不振症の外来治療 : 強烈な入院拒否感を利用する方法
- I-C-21 「入院拒否感を利用した摂食障害者に対する通院治療の方法 : 臨床心理士の立場から(摂食障害IV)
- II-B-38 水中毒により失神発作をくり返した神経性食思不振症の一例(摂食障害VII)
- P-19 或る甲状腺癌患者の終末期の過程(末期医療・癌・疼痛,ポスターディスカッション,今,心身医学に求められるもの-基礎から臨床まで-,第52回日本心身医学会総会ならびに学術講演会)
- O2-C-1 遷延化した神経性食欲不振症の一例(摂食障害1,一般口演,今,心身医学に求められるもの-基礎から臨床まで-,第52回日本心身医学会総会ならびに学術講演会)
- 30. 心身医学領域でのアドラー派治療技法の適用(第13回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- 20. うつ状態の患者に対するアドラー心理学的アプローチの1例(第13回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- 2.心療内科開業医の立場から(【シンポジウム】心身医療のさらなる浸透をめざして)(第25回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- 心療内科に求められているもの : 診療所の心療内科の立場より
- 外在化の血糖コントロール不良例への応用 : "くいしんぼう"への対策を話し合う
- 1.夫婦療法における治療目標について(第16回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- 36.家族カウンセリングにおける教育的関わり(第15回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- 41.川〓茶調散の心身医学領域での有用性について(第14回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- 12.夫婦面接におけるコーディネーターとしてのカウンセラー(第14回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- II-C-46 摂食障害患者における膵障害(摂食障害VIII)
- 21. 心身の健康にペットが大きな意味をもった老婦人の1例(第13回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- 摂食障害の治療 : 共同治療をめざして(摂食障害の治療の進歩,2012年,第53回日本心身医学会総会ならびに学術講演会(鹿児島))
- 21. 双極II型に対する炭酸リチウム投与中に生じた無痛性甲状腺炎(一般演題,第50回日本心身医学会九州地方会演題抄録(2))