雑草ヒエに寄生するホソメイガEmmalocera sp. の生態学的研究 : VI. ホソメイガの孵化時刻の制御
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概要
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ホソメイガの孵化は日中におこり,とくにその前半で多い傾向が認められた。孵化に必要な有効積算温量(Ke)は約53日度であるが,孵化時刻の決定には明暗周期および温度周期と内因性リズムが関わっていた。明暗および温度周期が単独で関わる場合,それぞれ明期および高温期で孵化が起きたが,2要因が組み合わされる場合は明暗周期に支配された。孵化は明暗条件によって50.6∼61.8日度の範囲でおこった。孵化時刻が日中に集中する意味について,明暗条件と孵化率および食入率との関係から調べた結果,暗期は食入率が低く,食入行動を行う上で明期が適していた。
- 1989-08-25
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