沖縄県に侵入したモンシロチョウの個体群動態 : I.冬世代および春世代
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年琉球列島に侵入したモンシロチョウPieris rapae crucivoraの沖繩本島における冬から春にかけての生命表を作製した。生存曲線の型は,東京付近の春の世代について得られたものと基本的におなじであったが,1齢幼虫期の死亡率はやや高く,いっぽう,微粒子病ウイルスが見られず,アオムシサムライコマユバチがほとんど発生しないこと,およびアオムシコバチが見られないことのため,5齢幼虫・蛹期の死亡率は低かった。全体として世代死亡率は低く,冬から春にかけてのモンシロチョウの増加を良く説明できた。マーキング法によって成虫の生存および死亡を調査したところ,成虫の平均寿命は2月に1.6日,3月に2.9日であった。
- 1974-06-25
著者
関連論文
- 久米島におけるウリミバエの個体数変動と抑圧防除
- マーキング法による沖縄本島南部のウリミバエ個体数の推定
- 沖縄県に侵入したモンシロチョウの個体群動態 : II.1年間の調査からみた個体群動態の特質
- 沖縄県に侵入したモンシロチョウの個体群動態 : I.冬世代および春世代
- 南大東島におけるトノサマバッタの転移相について
- 413 沖縄に侵入したモンシロチョウの個体群動態と天敵の試験的導入(一般講演)
- 沖縄県に侵入したモンシロチョウの個体群動態 : III.アオムシサムライコマユバチおよび顆粒病ウイルスの導入結果