カイコ細胞質多角体病ウイルスの鱗翅目昆虫に対する病原性
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概要
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カイコの細胞質多角体病ウイルス(六角形の多角体を形成する系統:HCおよび四角形の多角体を形成する系統:TC)の野外昆虫に対する病原性を経口接種によって調査した。1. HCに感染した野外昆虫はヒメクロイラガ,マツカレハ,オビカレハ,マイマイガ,カシワマイマイ,セグロシャチホコ,オビヒトリおよびクスサンの8種で,感染しなかった野外昆虫は17種であった。2. TCに感染した野外昆虫はヒメクロイラガ,マツカレハ,オビカレハ,マイマイガ,カシワマイマイ,フクラスズメ,セグロシャチホコ,オビヒトリおよびシンジュサンの9種で,感染しなかった野外昆虫は12種であった。3. カイコ細胞質多角体病ウイルス接種によって感染した野外昆虫のうち,6種の昆虫に形成された多角体(HC, TC)は元の宿主であるカイコに対してすべて病原性を示した。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1973-06-25
著者
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