臨床心理士による心理学的リエゾン機能について(日常診療における臨床心理士の役割)(第33回日本心身医学会総会)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
When a clinical psychologist (CP) plays a positive role in therapy as a member of co-medical staff in psychosomatic medicine, quiet often various conflicts arise among the three-person relationship, especially when it consists of patient, doctor and CP. So far, the two-person psychodynamic relationship model has been applied to solve such conflicts. However, the author feels that this model gives no satisfying outcome. Through his experience with system family therapy, the author has become confident that the pathological three-person system model learned from system family therapy, is much more effective. Based on this model, the author proposes that the CP should play the main role of focusing on the improvement of the patient-doctor relationship. This role is called "Psychological Liaison Function of a Clinical Psychologist". This proposition seems to be similar to the role played by the liaison psychiatrist in liaison psychiatry. However, these two roles are different in their therapeutic structure and function and, furthermore, in their methodologies. In the psychological liaison function, first of all, the implicit rules that always arise from the three-person relationship should be made clear. The aim of this intervension is to prevent the pathological 2 to 1 structure from becoming the therapeutic relationship. The CP is required to maintain a double position, that is, to participate positively in the three-person system, and simultaneously to observe the three-person system which includes himself.
- 日本心身医学会の論文
- 1993-03-01
著者
関連論文
- 3.当院心療内科における高齢者患者の実態(第52回日本心身医学会関東・甲信越地方会演題抄録)
- 当院心療内科新患患者の内訳 : 第49回日本心身医学会関東地方会演題抄録
- 14. 絶食療法(第4報)-経口超低栄養療法(エナプロットプロテイン法)の試み(第47回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 35. 多彩な心身症を合併し, 精神分析に固執したsocial phobiaの1治験例(第18回日本心身医学会近畿地方会演題抄録)
- 長年にわたり自律神経失調症として治療されていた原発性甲状腺機能低下症を伴ったACTH/LH欠損症の1例
- ブリーフセラピーが心身医学に寄与する可能性(心療内科領域における短期心理療法の展開)
- II-1 ブリーフセラピーが心身医学に寄与する可能性について(心療内科領域における短期心理療法の展開)
- 29.強い希死念慮を伴った思春期アトピー性皮膚炎の1症例 : 個人内精神力動と家族システム的視点の統合に向けて(一般演題)(第34回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 23.当院心療内科新患者の実態 : 1984年と1989年の比較(第58回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 22.絶食療法(第9報) : 問題症例の検討(第57回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 21.当院での臨床心理士による心理療法の実践とその検討(第1報) : 受療患者の実態調査(第57回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 3.銀行員の心身症(第55回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- II-C-63 中断例からみた絶食療法の検討(心理療法)
- II-A-23 思春期・青年期心身症のシステム家族療法 : 両親関係の改善に着目した両親面接の治療的意義(家族I)
- 10.交流分析指導の限界と問題点 : 指導を中止した症例を通して(第54回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 9.家族療法の意義と問題点(第VIII報) : 両親面接における"秘密"のもつ意義について(第54回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 21.教師の心身症(第53回日本心身医学会関東・甲信越地方会演題抄録)
- 30.摂食障害患者の身体像について : Body concept scale (Rosen&Ross)による調査から(第52回日本心身医学会関東・甲信越地方会演題抄録)
- 5.当院の診療内科におけるリラクセーション法 : 音楽療法の実際(第51回日本心身医学会関東・甲信越地方会演題抄録)
- 10.受診調査表からみた当院心療内科新患患者の特徴(第50回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- I-C-11 大食症に対する絶食療法(超低栄養療法)の効果と限界(摂食障害III-摂食障害の生理-3-)(一般口演)
- 11.CMIからみた工場勤務者の精神的自覚症の検討(第43回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 4.家族療法の意義と問題点(第II報) : 神経性無食欲症の一家族例(第43回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 12.システム論的家族療法の意義と問題点 : 思春期例の治療経験から(第1部)(第42回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 9.絶食療法(第3報) : Bulimia に対する絶食療法の効果と限界(第42回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 11.北米における摂食障害の治療の現況と我が国への導入についての1考察(第30回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- II-F-45 透析医療におけるコ・メディカルスタッフの役割 : ソーシャルワーカーの視点から(看護・その他)
- II-C-34 不安障害患者の入院治療における治療の要点について(パニック障害II)
- II E-3 白血病に脊髄腫瘍を合併し完全寛解はしたものの6年間コントロール困難であった慢性疼痛の治療例(その2) : Medical family therapyに基づく心理的アプローチ(慢性疼痛I)
- II E-2 白血病に脊髄腫瘍を合併し完全寛解はしたものの6年間コントロール困難であった慢性疼痛の治療例(その1) : ブプレノルフィン依存からの離脱を含めて(慢性疼痛I)
- IIG-12 心身症患者の絵画療法中にみられた絵画の変化に関する一考察 : 主に形式的側面から(臨床心理)
- B-7-15 医師の側から期待する臨床心理士の治療的役割 : システム論的立場から(臨床心理)
- 医師と心理士による同席面接法の治療的意義(心身医学的なチーム医療の進め方)
- IID-35 心身医学での心理療法研修の方法論的検討 : 当教室における研修システムの現状から(教育・治療)
- IB-3 九大心療内科入院患者の心理テストの分析(心理テストからみた心身症-1)
- 24.自己臭恐怖患者の1治療例 : 治療的対応における2,3の工夫(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 13.Non-ulcer dyspepsia(NUD)の心身医学的治療例についての考察(第31回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 28.不食を伴った強迫神経症の1例(第32回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 136. 家族調整と家族療法(治療法I)
- 慢性疼痛治療からみた家族の変貌と健康(変貌する家族関係と健康問題)
- P-III-5 臨床心理士による心理学的リエゾン機能について(日常診療における臨床心理士の役割)
- 12.家族療法の意義と問題点(第VII報) : 過食症の入院治療導入をめぐる家族システムの動きとその対応について(第51回日本心身医学会関東・甲信越地方会演題抄録)
- 30.家族療法の意義と問題点(第VI報) : 抑うつ, およびパーキンソン症候群を呈した女性例への夫婦療法の試み(第50回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 20.絶食療法(第6報) : 絶食療法看護の意味(第50回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 家族療法の意義と問題点 (第V報) : 複数治療者による AN 患者の両親面接の経験 : 第49回日本心身医学会関東地方会演題抄録
- I-E-27 システム論的家族療法の意義と問題点(第IV報) : 当院における37例の治療経験から(臨床心理III)(一般口演)
- 12. 摂食障害患者の食行動における臨床的特徴-食行動に関する面接調査を通じて(第47回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 13. 当院に入院した摂食障害患者の臨床的特徴(第46回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 16.家族療法の意義と問題点(第IV報) : 不安・抑うつ症状を呈する : 女性例への夫婦療法の試み(第45回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 8.ストレス肩こり(仮称)の心身医学的検討(第1報) : 心理テストからみる特徴(第45回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- I-E-6 家庭医機能とチームアプローチ(心身医学的診療(1))
- II-B-44 システム論的家族療法の意義と問題点(第III報) : "システム論的個人療法"の可能性(5.臨床心理)
- 2.家族療法の意義と問題点(第III報) : 家族内コミュニケーションの分析(一般演説(第44回日本心身医学会関東地方会演題抄録))
- B-6-13 職場復帰後カウンセリングにおける産業カウンセラーの役割について(職場不適応)
- 25.難治性神経性食欲不振症の1治療例(第32回日本心身医学会九州地方会演題抄録)
- 臨床心理士による心理学的リエゾン機能について(日常診療における臨床心理士の役割)(第33回日本心身医学会総会)
- II-C-49 北米における摂食障害の治療現況と我国への導入について(摂食障害VIII)
- 5.企業の中の健康管理における「医療心理学的コンサルテーション」の意義について(第55回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 18.企業の中における健康教育活動(第54回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- II-D-54 老人患者の退院へのアプローチ : 心身医学看護の立場から(老人)(一般口演)