男性の「更年期うつ病」(男性更年期の心身医学)(第44回日本心身医学会総会)
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概要
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まず,著者は男性の更年期をめぐる用語について説明し,次に論議のある男性の更年期障害と男性の更年期うつ病とに触れた.男性の更年期障害と診断を下す前には,うつ病を必ず除外しておくこと,そして男性の更年期障害あるいは更年期うつ状態は存在しても,精神科医の報告例では血中テストステロン値を測定しておらず,また泌尿器科医の報告例はうつ病とはいえないので,現時点では,著者が提案した4条件を満たすような厳密な意昧での男性の更年期うつ病が果たして存在するかどうかについては不明であるといわざるをえない.もし存在するとすれば,それは精神医学的疾病分類上は,「症状精神病」(symptomatic psychosis)ということになる.男性の更年期について,泌尿器科医は性機能障害に関心を抱いている.そこで最後に著者は,うつ病と性機能障害との関係を整理した.
- 2004-06-01
著者
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