カキノキカキカイガラムシの寄主植物
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概要
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近年, 淡路島中南部を含めて大阪湾を囲む広い地域でヤマモモMyrica rubra SIEB.et ZUCC.に寄生するカキノキカキカイガラムシLepidosaphes cupressi BORCHSENIUSが多発し, 地域によっては被害が顕著であることが報告されている(野村ら, 1979)。徳島県においても1981年ごろからヤマモモの代表的な産地である小松島市櫛渕町で本種による特徴的被害である先端部の枝が枯死する現象ならびに樹の衰弱が目立つようになった。本種は発生が確認されたのが比較的新しいため生態に関して不明な点が多い。筆者は本種の生態に関する研究の一環として寄主植物について調査を行い、若干の知見を得たのでここに報告する。本文に入るに先だち, 植物の同定をしてくださった麻植郡川島町川島西中学校の元校長阿部近一先生, カイガラムシ類の同定をしてくださるとともに文献を紹介してくださった東京農業大学 河合省三助教授, 有益なご助言を賜わった愛媛大学農学部立川哲三郎教授, 本調査にあたりご協力いただいた徳島県果樹試験場和田英雄専門研究員に厚くお礼を申し上げる。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1989-11-25
著者
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