韓国訪問教育の動向<海外動向>
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概要
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本研究は、韓国における訪問教育の現状を把握するとともに、その改善方向について検討しようとした。韓国における16地域の市・道教育庁からの報告資料と関連研究などを分析し、アメリカと日本の状況と比較・考察した。おもな結論は次のとおりである。韓国における訪問教育は、1)地域によって実施方法は多様であり公式的な提示は困難である。2)訪問教育担当教師が重症障害児童を対象に家庭・施設・病院を訪問して行う分離教育型の訪問教育と、軽度障害児童を対象に特殊教師が一般学級などを訪問して行う統合教育型訪問教育とに区分される。3)幼稚部中心のアメリカ、中・高等部にも行う日本に比べ、小学部が中心である。4)改善点として、専門性の高い教師の配置、教員定数の向上、対象者数の拡大があげられる。
- 全国障害者問題研究会の論文