6. 中枢神経による塩分摂取制御機構(<総説特集>おいしさと健康)
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概要
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体液中の塩分濃度は、主として脳と腎臓で検出される。脳における塩分濃度の検出機構は永らく不明だったが、最近、脳にナトリウムセンサー分子が存在することが明らかになってきた。このセンサー分子はナトリウムチャンネルの一種であり、脳の塩分濃度検出器官である脳室周囲器官に特異的な発現している。本センサー分子は、塩分の過剰摂取を抑制することにより、高血圧を代表とする生活習慣病を未然に防いでいると考えられる。本総説ではナトリウムセンサー分子と考えられるNA_Xチャンネルの機能や特性について概説する。
- 日本味と匂学会の論文
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