東洋医学の発病機序と治療原則の検討
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概要
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東洋医学理論では、健康に保とうとする生命力・抵抗力正気、健康を乱し病気をもたらすものを邪と呼ぶ。邪には、外界の自然現象と体内に発生する邪の二種類がある。発病の機序・病態の基本的把握・治療原則などは、この正気と邪という概念で理論化される。発病は以下の二つの状態で出現する。(1)正気が弱い(正気不足)であり、これを虚証と呼ぶ。(2)邪が正気より強い場合である。(2)は更に、正気が正常な場合と正気が弱い場合の二つの別れる。前者を実証と呼ばれ、後者は実証+虚証(虚実錯雑証)となる。この実証と虚証が基本的病態把握である。実証は邪を取り去る(示去邪法)、虚証では正気を補う(補法・扶正法)事が治療原則となる。
- 国際生命情報科学会の論文
- 2001-09-01
著者
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