訪問教育の現状・課題・展望(<特集>訪問教育はいま)
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概要
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1979年に制度化された訪問教育の意義はきわめて大きいが、23年を経て多くの問題点も明らかになってきている。現在、訪問教育を受けているのは重い障害をもち、自立活動を中心とした教育課程の児童・生徒が多いが,病気による入院や在宅の場合、学年相当の授業内容の教科学習を受ける児童・生徒もあり、また訪問教育になる理由についても通学手段の問題や家庭の事情による場合もあり、多様である。中学部をすでに卒業している者(既卒者)の高等部教育や訪問時間・回数などについては地域格差も大きい。これからの訪問教育のあり方について、訪問担当校を地域の小学校・中学校までひろげること、不登校も含めた対象者の拡大、高等部の修業年限の延長、授業時数・教員配置・地域格差等の改善など、いくつかの提案をした。
- 全国障害者問題研究会の論文